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ジプシーバロン

Venueブダペスト オペレッタ劇場
Calendar木 08 10月 2026 - 日 11 10月 2026
あらすじ / 詳細

 

ヨハン・シュトラウス二世の最も人気のある作品の一つである ジプシー男爵 は、ヨーカイ200記念年の一環として、ブダペスト・オペレッタ劇場で上演される。1885年、作曲者がイグナーツ・シュニッツァーの台本に基づき、モール・ヨーカイの短編サッフィを原作としてこの壮大なオペレッタを作曲した際、テアター・アン・デア・ウィーンにおいて初めて大きな成功を収めた。物語は宝物と冒険の世界へと観客を誘い、情熱、ロマンティシズム、そして意外な展開が次々と現れ、そこにジプシー音楽の燃えるようなリズム、チャールダーシュの躍動感、ワルツの魔法のような旋律が織り込まれている。本作は瞬く間に不朽の大オペレッタの一つとしての地位を確立し、その人気は今日に至るまで衰えることなく、忘れがたい娯楽性と豊かな音楽体験を同時に約束している。本公演は、コシュート賞受賞者であるボージシク・イヴェットの演出による特別な舞台美術とともに実現し、ヨハン・シュトラウス二世とモール・ヨーカイの生誕200周年をふさわしく祝うものである。

 

 

あらすじ

第一幕

舞台はハンガリーの寒村、テメーゼ・バナードである。

ハンガリーを統治していたトルコの最後の総督は、1717年のベオグラードの戦いでオーストリア軍に追われ逃亡した際、莫大な軍用金をこの地方に埋め、生まれたばかりの娘をジプシーの女占い師ツィプラに託した。ザッフィと名付けられたこの女の子は、ツィプラによって育てられた。

一方、大地主バリンカイは、トルコ人と気脈を通じていたという嫌疑をうけて亡命したが、その後この土地に勢力をふるうようになった豚使いジュパンは、亡命中に死んだバリンカイには嗣子がないと言いふらして、遺産や土地を自分のものにしようと企んでいる。ところがバリンカイの遺児シャンドール・バリンカイは今は成人となって、皇帝の特赦により父の遺産を正式に相続することとなり、ハンガリーにやってきた。一緒に来た皇帝特使カルネロは父親の遺産を正式に彼に譲渡する役である。

ジュパンは娘アルゼナとバリンカイを結婚させようとするが、アルゼナはそれを避けるため、「男爵の位を持っている人とでなければ結婚しない」と公言する。人々が引き上げた後に残されたバリンカイに、ザッフィの歌声が聞こえてくる。(合唱≪ジプシーの歌≫)

ツィプラはジプシーたちに、新しく地主となったバリンカイを自分たちの領主だといって紹介し、バリンカイは自分を「ジプシーの男爵」だと名乗る。そして、ザッフイはバリンカイ家の花嫁だという。

第二幕

舞台はバリンカイの屋敷近くのジプシー部落である。

ツィプラは「私は昼も夜もご主人様の財宝を見張っていた」と静かに語る。バリンカイが「君こそ私の愛する妻」と喜びを歌うと、ザッフィも「なんという幸せ」と応え、情熱的な2重唱となる。(デュエット≪愛の歌≫)

ツィプラは、夢の中でバリンカイの父親が宝の隠し場所を教えてくれたという。半信半疑のバリンカイが、ためしにその場所の石を叩くと、うつろな音がするところがあり、そこから貨幣や宝石が出て来る。3人は喜びのワルツを歌う。(「おやおや、彼は笑っている」、≪宝のワルツ≫)

すると、ドラの音とともに朝が来て、パリ(呼び男)の呼び声につられてジプシーたちが仕事を始める。(合唱 アンサンブル)

「誰が保証人になって結婚したか」と詰問されたザッフィは「うそ鳥が牧師の代りをつとめ、頭上を飛ぶ2羽のこうのとりが証人である」と答えて、人々を呆れさせる。(≪愛の歌≫「結婚の証人は」)

そこへ1隊の軽騎兵を率いてホモナイ伯爵が登場する。この司令官はバリンカイの旧友だが、スペインの戦争に従軍する兵士を募集するために来たのである。ホモナイ伯爵は勇ましく祖国愛に満ちた歌を歌う。(アリア≪徴兵の歌≫)徴兵の酒を飲んだ者は募兵に応募したと認められるわけだが、酒好きのジュパンとオットカールはうっかりそれを飲み干してしまい、たちまち軍帽をかぶせられてしまう。(合唱:「ウィーンへ!」)

ジュパン家の人々がザッフィを侮辱するので、ツィプラは、ザッフィの出自を明かし、しかもオーストリア皇帝の血統を受けていることを説明する。バリンカイは、身分の違いから、彼女を妻にすることができなくなったと感じ、父の遺産全てを国家に奉納して従軍する。

第三幕

舞台はウィーンのケルントナートール劇場前の広場である。 スペインに遠征したオーストリアの軍隊が続々と凱旋してくる。ジュパンは、意気揚々として先頭に立ち、戦利品を携えて自分の見当違いな勇敢な戦い振りを述べ立てる。(アリア≪ターヨ海岸の歌≫)

軍隊の主戦部隊が到着。ホモナイ伯爵、バリンカイを先頭に威風堂々の行進が繰り広げられる。ホモナイ伯爵はバリンカイの功績をたたえ、彼が国家に寄付した財産を改めて返却し、彼を貴族に列して、ザッフィとの結婚を許す。その時、従者を従えたザッフィが現れ、2人は相抱き、めでたく結ばれる。

キャスト

指揮: ジュラ・ファイファー、ペーテル・オーベルフランク

 

キャスト

ペーテル・アレクサンドル: アレクサンダー・バリンカイ
ペーテル・バルツォー: アレクサンダー・バリンカイ
パップ・バラージュ: アレクサンダー・バリンカイ

キッシュ・ディアーナ: サッフィ(ジプシーの娘)
ボルダーシュ・バルバラ: サッフィ(ジプシーの娘)
レーヴァイ・エニケー・エーヴァ: サッフィ(ジプシーの娘)

ナジ・ローラント: ペーテル・ホモンナイ伯爵
ジェルジ=ローザ・シャーンドル: ペーテル・ホモンナイ伯爵
エルデーシュ・アッティラ: ペーテル・ホモンナイ伯爵

シラージ・シルヴィア: ツィプラ(ジプシーの女性)
ルソー・アレクサンドラ: ツィプラ(ジプシーの女性)
ティマール・ティメア: ツィプラ(ジプシーの女性)

ペテ・アーダーム・ダーヴィド: カールマーン・ジュパーン(裕福な養豚商人)
ランゲル・ショマ: カールマーン・ジュパーン(裕福な養豚商人)
ヤースニク・アーコシュ: カールマーン・ジュパーン(裕福な養豚商人)

ボイトシュ・ルツァ: アルセナ(ジュパーンの娘)
セーケ・ディアーナ: アルセナ(ジュパーンの娘)
シューレ・ダルマ: アルセナ(ジュパーンの娘)

キッシュ・ゾルターン: カルネロ(皇帝特使)
デージ・サボー・ガーボル: カルネロ(皇帝特使)
ネーメト・アッティラ: カルネロ(皇帝特使)

カロチャイ・ジュジャ: ミラベラ(ジュパーン家の家庭教師)
フランコー・テュンデ: ミラベラ(ジュパーン家の家庭教師)
ヴァーシャーリ・モーニカ: ミラベラ(ジュパーン家の家庭教師)

デーネシュ・ヴィクトル: オットーカル(その息子)
ラキ・ペーテル: オットーカル(その息子)
タッショニ・バラージュ: オットーカル(その息子)

ホルトバージ・ブリギッタ: サッフィの猫
ブイドショー・アンナ: サッフィの猫

 

制作スタッフ

イグナーツ・シュニッツァー: モール・ヨーカイの短編小説を原作
アレクサンダー・フィッシャー: 歌詞翻訳
オルバーン・ヤーノシュ・デーネシュ: 台本翻訳
サボー・モーニカ: 合唱指揮
ジュラ・ファイファー: 音楽監督
ドライスケル・ヨージェフ: 照明デザイン
ショムファイ・ペーテル: 映像効果
ヴェレーブ・ディアーナ: 衣装デザイン
ネーメト・ジュジャンナ: 振付助手
ブイドショー・アンナ: 振付助手
ナジ・ベア: 演出助手
フディール・ジャズミン: 演出助手
タッケル・アンドラーシュ: 芸術アシスタント
テケシュ・アッティラ: 振付補佐
ゴンバイ・サボルチ: 振付補佐
トゥーリ・エルジェーベト: 舞台美術
ベルジェニ・クリスティナ: 衣装デザイン
イヴェット・ボジク: 演出・振付

会場
ブダペスト オペレッタ劇場

ブダペスト・オペレッタ劇場は、ここ数年、毎年来日しています。そのため、海外のオペレッタ来日公演では、最もなじみが深いでしょう。ただし、ハンガリー国内でオペレッタに関しては、2年に1回程度の公演で、そのほかの年は、ガラ・コンサートだけの上演となっています。

オペレッタファンの方ならばご存じのように、現在のブダペスト・オペレッタ劇場は、“チャールダーシュの女王”で主役のシルヴィアが出演していたツァラエティ劇場、オルフェウムの跡に建っています。劇場は、トロリーバス(懐かしい)が通る、ナジメツォー通りにあります。この付近は、劇場が多く、ガイドブックなどでは「ブダペストのブロードウェイ」などと紹介されています。

ブダペスト・オペレッタ劇場では、当日の出演者はチケット売り場横の「ボード」に掲出されます。

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