オネーギン
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オネーギン – ジョン・クランコ / ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー、クルト=ハインツ・シュトルツェ
ネオクラシックバレエ
上演時間:2時間30分(休憩1回を含む)
チャイコフスキーの音楽がプーシキンの伝説的なメランコリックを再び蘇らせます。今回は振付家ジョン・クランコによるバレエ作品です。抑圧され破壊された人間の命の代償を払うにはあまりにも遅く、オネーギンは愛が魂を目覚めさせ、人生に意味を与えることを悟ります。タチアナの情熱と苦悩の波が、破り捨てられたラブレターで散らばった贖罪への道を最終的に塞ぎます。
音楽:クルト=ハインツ・シュトルツェ(P. I. チャイコフスキーによる)
音楽出版社:Adrian Thomé Musikverlag Bodensee
年齢制限:12歳未満の子供の鑑賞は推奨されません。
あらすじ
第1幕
19世紀前半のロシア。2人の未婚の令嬢がいるラーリン家では、来るべきタチヤーナの誕生日に備えて衣装の準備に余念がない。そこへオリガの許婚であるレンスキーと、その友人オネーギンが遊びに来る。子供っぽさの残るタチヤーナは、快活で有能なオネーギンを紹介されると、その場で好きになってしまう。その晩、タチヤーナは自分の思いを長文の手紙に綴り、乳母に託してオネーギンへ届けさせる。
第2幕
タチヤーナの誕生パーティーは、祝いを述べる大勢の客で賑わっている。レンスキーとオネーギンも参加していたが、オネーギンは純真なタチヤーナの手紙に苛立っており、冷たい態度を取る。さらに手紙を彼女の目の前で破り捨ててしまい、その上オリガの歓心を惹こうとする。それを見たレンスキーは怒り、オネーギンに決闘を申し込んだ。最初は冗談のつもりでレンスキーを宥めていたオネーギンは、レンスキーの強い調子に引きずられ、承諾してしまう。やがてタチヤーナの見ている夜の公園で2人は撃ち合いをし、レンスキーは死ぬ。
第3幕
それから数年。親友を撃ち殺したオネーギンは良心の呵責に悩み、社交界に虚しさを感じて外国を放浪していたが、ようやく故郷のサンクトペテルブルクに戻ってきた。グレーミン侯爵家で久々にパーティに参加すると、成長して侯爵夫人となっていたタチヤーナと再会する。ぎこちなく挨拶をするが、タチヤーナは冷たく答えるのみだった。このときオネーギンは自分がタチヤーナを愛していたことに気づく。そしてある晩、オネーギンは侯爵宅を訪れ、タチヤーナの私室で愛を打ち明けるが…。
プログラムとキャスト
指揮者:ポール・コネリー
オネーギン – ルイス・スクリブナー、ゲルゴー・アルミン・バラジ、ドミトリー・ティモフェエフ
タチアナ – マリア・ヤコブレワ、タチヤナ・メルニク、アリヤ・タニクパエワ
レンスキー – ネイサニエル・リリントン、ヤゴ・ゲラ、ヴィアチャスラウ・グネドチク
オルガ – 若林由紀、アドリエン・パップ、高森美優
グレミン – ユーリ・ケカロ、ヴラジスラフ・メルニク、ミカライ・ラジウシュ
ハンガリー国立バレエ団のコール・ド・バレエおよびハンガリー国立歌劇場管弦楽団と共演。
振付:ジョン・クランコ
舞台美術・衣装デザイン:トーマス・ミカ
照明デザイン:スティーン・ビヤルケ
監督:タマシュ・デトリッヒ
リード・アンダーソン監修
著作権:ディーター・グラーフェ
演出:ジェーン・ボーン
ハンガリー国立歌劇場
ハンガリー国立歌劇場(ハンガリーこくりつかげきじょう、ハンガリー語: Magyar Állami Operaház)は、ハンガリーの首都ブダペストにあるネオルネッサンス建築の歌劇場。
概要
1858年創設。グスタフ・マーラーが音楽監督を務め、黄金時代を築いた。以後、エルネー・ドホナーニやフェレンツ・フリッチャイ、オットー・クレンペラー、ヤーノシュ・フェレンチクらが歴代音楽監督として名を連ね、リヒャルト・シュトラウス、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、ヘルベルト・フォン・カラヤンなどの巨匠達も客演指揮を行っている。
初演された主な作品に、バルトークのバレエ「かかし王子」(1917年)、歌劇「青ひげ公の城」(1918年)や、コダーイの歌劇「ハーリ・ヤーノシュ」(1926年)がある。
歌劇場の専属オーケストラはブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団の名称で知られている。
なお、同じくフリッチャイやフェレンチクが音楽監督であったハンガリー国立交響楽団(現ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団)は、この歌劇場のオーケストラとは別団体である。