ワルキューレ ハンガリー国立歌劇場

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NOV 2022

ワルキューレ
「ニーベルングの指環」第1夜


作曲&台本(ドイツ語):リヒャルト・ワーグナー

初演:1870年6月26日 ミュンヘン、宮廷歌劇場



 

 

あらすじ

 

時と場所:神話の時代、ライン川近くの森と岩山

 

第1幕:フンディングの館の室内

第1場:激しい嵐の夜、戦いに疲れた男が館に飛び込んできて倒れる。その家の女が男を見つけて介抱する。男と女は、ひと目で惹かれ合うものを感じるが、男は不幸を持ち込まないようにと、すぐに去ろうとする。しかし女は、ここにはすでに不幸があると言うので、男はみずからヴェーヴァルトと名乗り、主人のフンディングの帰りを待つことにする。

第2場:帰宅したフンディングは男の身の上話を聞くうちに、彼が自分の敵であることを知るので、掟に従って一夜の宿を提供し、翌日決闘をするよう言い渡して、妻と共に寝室に消える。

第3場:ひとり残された男は、父ヴェルゼ(実はヴォータン)が約束してくれた武器のありかを問う(二度の「ヴェルゼ!」の叫び)。男が眠ろうとすると、フンディングの妻が忍んでやってきて、「一族の男たちが」と身の上話をし始めた。フンディングとの婚礼の際に、ひとりの老人(実はヴォータン)が現れて、その場にあるトネリコの木に剣を突き刺していったが、誰も抜くことができなかったという。女は、その剣が男のものだと直感した。二人は言葉を交わすうちに互いに愛が目覚め、やがて自分たちが、幼いころに行き別れた双子の兄妹であることに気がつくが、燃え上がった愛の炎は止まらない。女は男をヴェルズング族のジークムントの名で呼ぶと、彼はトネリコの木に刺さった剣をノートゥングと名づけて、これを見事に引き抜く。女は自分が妹のジークリンデであることを明かし、兄の花嫁になることを宣言する。ジークムントが「ヴェルズングの血に栄えあれ!」と叫び、二人はフンディングの館から逃亡する。

 

第2幕:荒涼とした岩山

第1場:ヴォータンがワルキューレのブリュンヒルデに、来るべき戦いでジークムントに勝利を与えるよう命じる(ブリュンヒルデの「ホ・ヨ・ト・ホー」の叫び)。ヴォータンの妻フリッカが怒って登場。婚姻の女神であるフリッカは、妻を奪われたフンディングの訴えの正当性を認め、ヴォータンが人間の女に産ませたジークムントの略奪婚と兄妹の結婚を非難する。ヴォータンは次第にフリッカに追い詰められ、最後にはジークムントを倒すことを誓わされてしまう。

第2場:ヴォータンは、戻ってきたブリュンヒルデに向かって、自暴自棄になった感情をぶつける。ヴォータンはジークムントに希望を託すことができなくなったことで身動きが取れなくなり、ついに「終末」を望む(ヴォータンのモノローグ)。ヴォータンはブリュンヒルデにジークムントに死を与えるよう命令を変更して立ち去る。戸惑うブリュンヒルデ。

第3場:ジークムントとジークリンデが逃走している。ひと休みしたところで、ジークリンデは、愛してもいない男と結婚して身を任せた自分を恥じ、自分がジークムントにはふさわしくない女だと思えてきて、半狂乱になり気を失う。

第4場:死の告知の場。ブリュンヒルデが厳かに姿を現し、ジークムントに、彼が戦いで死に、ヴァルハル城へ行くことを宣告する。しかし、彼はジークリンデをいっしょに連れていくことができないと知ると、ヴァルハル行きをきっぱりと拒否する。ブリュンヒルデは、そこまでひとりの女を愛する男の姿に感動して、ヴォータンの命令に背き、ジークムントを救う決意をして去ってゆく。

第5場:ジークムントとフンディングの戦いのさなか、突然ブリュンヒルデが飛んできて、ジークムントに剣を振るうよう指示すると、すかさずヴォータンも現れて、ノートゥングを槍で砕いてしまう。武器を失ったジークムントはフンディングの槍に倒れる。悲鳴を上げて卒倒するジークリンデをブリュンヒルデは、剣の破片と共に連れ去る。ヴォータンは、自分の命令に背いたブリュンヒルデを追ってゆく。

 

第3幕:岩山の頂上。

第1場:8人のワルキューレたちが天を駆ける馬に乗って「ホ・ヨ・ト・ホー」と声を上げ、次々と集まってくる(「ワルキューレの騎行」の音楽)。やがて姉のブリュンヒルデがジークリンデを連れ、愛馬グラーネに乗って凄い勢いで飛び込んでくると、妹たちに助けを求める。夫である兄ジークムントを失って絶望したジークリンデは自分を殺してほしいと言うが、ブリュンヒルデから自分がジークムントの子供を宿していることを聞くと、とたんに生きる希望が湧いてくる。ブリュンヒルデが、やがて生まれてくる子供をジークフリートと名づけると、ジークリンデは愛の奇蹟を讃え、夫の形見である剣ノートゥングの破片を持って森の奥地へと逃れる。

第2場:ヴォータンが大変な剣幕で登場。うろたえるワルキューレたちを追い払い、ブリュンヒルデに罰を与えると宣告する。

第3場:ブリュンヒルデは、自分が命令に背いたのは父ヴォータンの本心を知っていたからだと訴えるので、ヴォータンも次第に心を動かされてくる。神々の長ヴォータンは、愛娘ブリュンヒルデをヴァルハル城から追放し、神性を奪って無防備なまま眠らせ、彼女を行きずりの男のものにすると言うが、ブリュンヒルデの願いを聴き入れて、眠る彼女のまわりに火を放ち、臆病者は近づけないようにすることを承知する(ここから〈ヴォータンの告別と魔の炎の音楽〉。「さらば、勇ましく、すばらしいわが子よ!」と、ヴォータンはブリュンヒルデを抱きしめ、彼女の眼に接吻して眠らせる。そして火の神ローゲを呼び出し、彼女のまわりを炎で囲ませる。「わが槍の切っ先を恐れる者は、けっしてこの炎を踏み越えるな」という言葉を残してヴォータンは退場する。(幕)

プログラムとキャスト

ハンガリー国立歌劇場

ハンガリー国立歌劇場(ハンガリーこくりつかげきじょう、ハンガリー語: Magyar Állami Operaház)は、ハンガリーの首都ブダペストにあるネオルネッサンス建築の歌劇場。

 

概要

 

1858年創設。グスタフ・マーラーが音楽監督を務め、黄金時代を築いた。以後、エルネー・ドホナーニやフェレンツ・フリッチャイ、オットー・クレンペラー、ヤーノシュ・フェレンチクらが歴代音楽監督として名を連ね、リヒャルト・シュトラウス、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、ヘルベルト・フォン・カラヤンなどの巨匠達も客演指揮を行っている。

初演された主な作品に、バルトークのバレエ「かかし王子」(1917年)、歌劇「青ひげ公の城」(1918年)や、コダーイの歌劇「ハーリ・ヤーノシュ」(1926年)がある。

歌劇場の専属オーケストラはブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団の名称で知られている。

なお、同じくフリッチャイやフェレンチクが音楽監督であったハンガリー国立交響楽団(現ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団)は、この歌劇場のオーケストラとは別団体である。

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